「堅実」な地方地盤の上場企業

派手さよりも堅実さが魅力の地方企業

上場企業は様々な職種があり、その中でも大企業やメディアに取り上げられることが多い企業がどうしても注目されがちです。
株式市場に上場し、投資家から広く資金調達している企業は多く、中でも人気があるのはテクノロジー企業で、地方地盤の小売業やサービス業はあまり人気がないといえます。

しかし普段は目立たないような地方の企業は派手さがなくても堅実さを持っており、しっかりと地に足をつけて経営を行っている点が魅力的でもあります。
また過去の事例の中には、上場時に不人気業種と判断されたり、株価が上昇しなかったとしても、その後に成功して株価が上場時よりもはるかに高い値をつける企業も存在しています。
地方企業に注目してみると、魅力的な株が見つかるかもしれません。

魅力あふれる地方企業は多いですが、昔ながらの食品を製造しているやまみも注目したい企業といえます。
やまみは本社を広島県三原市に置いており、大豆製品である豆腐や厚揚げ、油揚げなどを製造・販売しています。
2016年6月17日JASDAQに上場しており、国産大豆を100%使用の木綿豆腐、ゆず風味やスンドゥプ風味、枝豆風味の豆腐などユニークな商品も販売しています。
売り上げは着実に伸びており、2016年には100億円に迫る売り上げとなっています。

丸八ホールディングスは、健康を大きく左右する寝具を販売している企業で、特に羽毛布団については人気があります。
一番身近なふとん屋をテーマとしており、対面で誠実に高品質の寝具を販売している点が特徴となっています。
本社は神奈川県横浜市にあり、2016年名証2部に上場しています。
丸八ホールディングスの商品は百貨店をメインに卸していますが、海外などにも卸を行っており、今後の業績にも期待ができます。
丸八ホールディングスの売上推移は着実に伸びており、2015年には200億円を突破し、翌年には221億円となっています。

他にも注目したい企業がいっぱい

岐阜造園は岐阜県岐阜市に本社を置いている、公共施設などの造園緑化工事などを行っている企業です。
2016年に名証2部に上場しており、売上高は着実に伸びています。
2014年には40億円まで目前となっていましたが、2016年には40億円に到達しており、今後も業績が伸びていくと予想されています。
造園緑化の業界唯一の上場企業という点も特徴的です。

リーマンショック後には様々な企業の株価低迷が見られましたが、そんな中でゲストハウス形式のウェディングなどを地方で展開しているアイケイケイがJASDAQに上場しました。
初値は1112円と公募価格の1320円を大きく割り込みましたが、その後に順調に業績を伸ばし、現在では初値当時の値段の5.7倍にまでアップさせています。
今後も注目したい地方上場企業の例といえます。