シェアリングエコノミーで変わる不動産業界

シェアリングエコノミーとは

一足先に海外で盛り上がりをみせるシェアリングエコノミーサービス。貸し会議室やレンタルスペースに代表されるような、空いている空間を顧客に貸し出すサービスを意味します。日本では、少し遅れてここ数年になってから普及し始めました。

時代がアナログからデジタルに変化していくなかで、誰もが時間をムダにしたくないと感じているはずです。実店舗で品定めするよりも大量の商品から選べ、わざわざこちらから出向く時間や荷物を運ぶ労力も削減できるため、オンラインショップを活用して商品を購入しているという人も多いと思います。

ここでは、シェアリングエコノミーサービスが具体的にどのようなものなのか説明していきます。

不動産業界のシェアサービス

従来とはうって変わって、コスト・労力をムダに使用せずとも沢山のサービスが利用できる時代になりました。不動産業界においては、空きスペースを活用したサービスが著しい成長をみせています。

日本でもシェアリングエコノミーサービスが普及する前は、不動産の使用は賃借契約が一般的でした。とはいえ、賃借契約は、大抵2年から3年と長く続くものがほとんど。入居者の獲得がスムーズあれば、運営に困ることはありませんが、すべての不動産がうまい具合に入居者の確保はできません。

貸し家を所有している人のなかには、なかなか借り手が決まらないケースは多いのです。そんなときに、1時間単位で借りられる貸し会議室は不動産業界にイノベーションをもたらしています。

現在はセミナーや講演会をはじめ、企業が重要な会議を開く場合や、マーケティングによる拠点の確保、さらには、異なる会社で同じ業種の人と一緒に働くレンタルオフィスとしての利用など、様々な使い道に貸し会議室は利用されています。

短時間でも場所を確保したいというニーズにダイレクトに応えているのです。

今後の展望

シェアリングエコノミーサービスは短時間の利用に使えるだけでなく、デジタル社会の流れに応じて情報機器を利用して、手軽にレンタルスペースの予約を可能としています。

また、シェアリングエコノミーサービスには隠れた利便性も存在しています。例えば、今は場所の予約が決定した場合、スマートフォンなどの手軽なデジタル媒体に貸し部屋のカギとして利用も考えられています。企業によっては、消費者に対するマーケティング施策としても、シェアリングエコノミーサービスは活用できます。

こうした点から、生活の利便性を底上げすると共に、まだまだ使い道が多いシェアリングエコノミーサービスは、今後期待のサービスといえます。