ブラック企業を見分けるポイント

そもそもブラック企業とは

ここ数年の間で急激に問題となることが多くなってきた「ブラック企業」。
みなさんはこのブラック企業というのがそもそもどのような企業のことを指していると考えているでしょうか?
ブラック企業の定義というのは実は完全に確定しているものであるわけではなく、多少の幅があります。

ブラック企業の定義の一つとして言われるのが、労働基準法が遵守されているかどうかです。
労働基準法に定める労働者の権利である有給休暇の取得や、残業手当の支給、労働時間制限などが正しく行われているかどうかによってブラック企業であるか否かを判断する、というものです。
この場合においては、ブラック企業というよりは法律を正しく守っていない企業ということになりますので、違法操業企業、ないしは犯罪企業という言い方をした方がより適切かも知れません。

それとは別に、自分の求めている環境で仕事が出来ない企業全般のことをさしてブラック企業と称する場合もあります。
ただ、こちらについては企業側に非がない事無もないわけではありませんので、一概に言い切ることは出来ないでしょう。
そこでここでは、主に前者、違法操業企業のことをさしてブラック企業である、と定義した上で話を進めていきます。

自分が就職者の立場であるとして、このようなブラック企業に捕まってしまうのは人生の浪費以外の何者でもありません。
可能であれば、就職前にそのことを見抜き、ブラック企業には決して入社しないというのがベストの判断となります。
では、就職前にブラック企業を見抜くにはどのような判断基準が有るのでしょうか?

ブラック企業を見抜く

就職前にブラック企業を見抜くための方法としては、企業の概要情報から読み取るという方法が最もポピュラーです。
例えば就職情報には現在の会社員数と、採用予定人数が記載されています。
この人数を比べてみて、全開社員数の1割を超える人数を採用予定としている企業は極めてグレーです。

それはなぜかというと、それだけ多くの人が離職しているということです。
何かしらの理由がそこにはあり、新人教育が正しく行われていなかったり、最初から消耗品として新入社員を見ている可能性があります。
離職率とブラック企業との関わりは深いので、より詳しく見ていくことを薦めたい条件となります。

もう一つ離職率を判断する方法として、社員の平均年齢が若い、ということが挙げられます。
そこそこの年齢になるまえに皆離職しているために、平均年齢が高くならないのがブラック企業の特徴の一つでもあるためです。
さらに、一年中求人が出ている、ということも同じく離職率を示す条件ということになるでしょう。

これらの情報を総合的に加味し、就職先の選定を行なうことを薦めます。