株売買のルールとは

取引時間と銘柄コードについて

初めて株取引を行う方にとって、様々な用語が難しく感じられることでしょう。
そのため、株式自体が難しく感じられ、戸惑ってしまうことも多いのではないでしょうか。
しかし急に全ての用語を覚えなければならないわけではなく、基本的な用語から少しずつ覚えていけば株取引の仕組みが少しずつ分かっていくものです。
まずは取引時間と銘柄コードの基礎から理解していくことが大切になります。

株式の取引を行う場所は証券取引所ですが、この証券取引所では24時間いつでも取引ができるわけではありません。
取引を行う時間があらかじめ決められているため注意が必要です。
国内でいくつかある証券取引所の中で、東京証券取引所については、午前9時に取引が開始されます。
また11時30分から12時30分までは休憩時間となっています。
そのため休憩時間では取引を行うことができません。午後はお昼の休憩を挟み、15時まで行われています。

午前の取引時間を前場といい、また午後の取引時間を後場といいます。
「ぜんば」と「ごば」という言葉は覚えておくといいでしょう。
証券取引所での取引は月曜日から金曜日までの平日に行われています。
土日祝日は取引が行われておらず、年末年始も取引が行われません。

証券取引所に上場している企業は4,000社以上もあり、そのため名称の似た企業も存在しています。
三菱と付く企業については三菱商事、三菱自動車工業、三菱電機など20社近くもあります。
そのためそれぞれの企業に関して区別がしやすいように、上場株式には銘柄コードと呼ばれる番号が付けられています。
これによって名称が似ている企業同士の区別を行っています。

注文の種類、取引の成立とは

興味のある株を注文したいと思った時の方法として、成行指値と呼ばれる注文方法があります。
指値注文は、希望の値段より安ければ買いたい、また希望の値段よりも高ければ売りたいというように、値段を指定して注文する方法です。
また成行注文は、いくらでもいいからとにかく買いたい、売りたいと値段を指定しない注文方法のことを指します。

証券取引所では、誰もが公平に取引を行うために、売買に関するルールが定められています。
売買では価格優先の原則と時間優先の原則という2つのルールに沿って成立します。
価格優先の原則に関して、買いの注文は高い値段が低い値段より優先されます。売りの注文は低い値段が高い値段より優先されます。
同じ値段の注文がある場合は、先に出された注文の方が後に出された注文より優先されます。
こういったルールに沿って、全ての取引は完全に公平に行われており、そのため株式取引を行う際には、ルールもしっかりと覚えておくことが大切になります。