まず自分から相手を信頼する
自分から相手を信頼する方法
他人を変えることと自分を変えること、どちらが簡単だと思いますか? 答えは後者です。
相手に何かを求める時、まず自分から行動しなければなりません。それは相手から信頼してもらう場合も同様です。自分から相手のことを信頼することが大切なのです。
さて、自分から相手を信頼する方法ですが、突然「さあ、信頼して下さい」と言われて見ず知らずの人を信頼できるほど、人間は単純な生き物ではありません。
そこで、まずは自分の心をオープンにしてみましょう。
特に初対面の場合、どんな風に、どんな言葉で、どのような話題を話せばいいのか分からなくなりますよね。そう言った時は自分の心をオープンにして、相手に「どこからでもいらっしゃい」というウェルカムな意思表示をするのです。
相手も防御をしつつ、こちらの出方を探っているわけですから、最初にその垣根を取っ払ってしまう必要があります。自分自身の垣根を取ってしまうことで、相手のことを素直に受け入れる余裕が生まれるのです。
これが信頼への第一歩です。
次に、相手を信頼できないという人は、自分自身に対して信頼できていない人です。そういった場合は、自分自身を認めることから始めましょう。自分の得意なこと、長所、チャームポイントなどを普段から明確にしておくと、それが自信に繋がります。その自信が、“自己価値”をあげ、相手に対して心を開くことを躊躇わずにできるのです。
そして、相手を理解しようと努めることです。
相手に興味を持って相手のことを知っていく、これが大事です。相手の価値観を理解し、その価値観を自分が大切に思うことで、相手から自分に対する評価が上がります。誰だって、理解されて認められれば嬉しいものです。
相手を知り、相手の良いところを見ることで、自分が相手を信頼する要因(動機づけ)になります。
思いやる気持ち
最後に、最も大事なことは、相手も自分も大切に思いやることです。
信頼関係は人が関わっているもので、こちらから行動を起こして誠心誠意尽くしたからと言って、すべてトントン拍子に上手くいくというわけではありません。上手くいかなかったからと、相手や自分を責めることはやめましょう。何事にもタイミングがあるのです。
そして、晴れて信頼関係が築けたとしても、相手を100%信じてはいけません。信頼するのは相手の98%、残り2%は相手が過ちを犯した時のための「それを許す気持ち」として取っておいてください。
お互いを思いやる気持ちこそ、“信頼”なのではないでしょうか。