人の褒め方がうまい

“褒める”ことが相手に与えるメリットは以下の点です。

・相手の自己重要感を満たす

・褒めた人の能力を引き出す

・セールストークなどにも利用できる

・他人に認められたという自信により、モチベーションがあがる

 

これを見ただけで、褒めることの重要性がわかります。けれども、日本人のほとんどが他人を褒めることを得意としません。その理由は、他人を褒めることで自分の価値が下がるように感じてしまうからです。

 

 

人の自己顕示欲を理解する

人は誰しも、自分自身に一番関心があります。そのため、褒めるより褒められたい心理が強く、そしてこれは自分を守るための当たり前な感情なのです。だからこそ、相手を褒める必要があります。

 

人間の三大欲求の次に重要な欲求は「自己顕示欲」だと言われています。自己顕示欲とは、多くの人の中で自分の存在をアピールしたい、認めてほしいと言った心の叫びです。

相手の自己顕示欲を満たすために必要な行為が“褒められる”であることは言うまでもありませんね。皆、自分を認めてくれる存在を欲しているのです。

 

多くの人が自分を褒めてほしい・認めてほしいと思っている中で、自分のことを褒めてくれる人に出会ったらどうでしょう。その人のことを特別な存在に感じて、その人に好意を持ちませんか?

 

“褒める”という行為の凄さはここにあります。自分の劣等感や自己欲求を抑えて相手を褒めることで、相手との距離を縮めることができるのです。

もちろん、気持ちがこもってなければ話になりません。褒めた後に改善点を言ったり、誰かと比べることもNGです。

相手が「褒められた」と受け取る為には、その人やその行為自体を“純粋に気持ちを込めて褒める”ことが重要なのです。

 

 

おだてるのではなく、褒めることが大切

褒めると似ていて意味が異なる、“おだてる”という行為があります。

これは、言っている内容が“褒める”ことと同じであっても相手に与える印象は悪く、言われて気分の良いものではありません。

“褒める”行為は、自分の損得関係なく相手を称える言葉を指します。反対に“おだてる”行為は、相手を持ち上げることで何か見返りを求めているといった、自分に利益のための言葉を指します。こうして見ると、双方の意味は全く違ってきますよね。

 

自己成長に関しても仕事に関しても、頑張るのが当たり前のこのご時世ですから、小さな事にも価値を見出して褒めることで、より良い信頼関係を築いていきましょう。