島根県の上場企業

県内の東証一部上場企業は3社

島根県は中国地域の日本海側に位置する県です。

島根県といえば最も有名なのが出雲大社で、日本全国で民間信仰されている八百万の神の集う中心地とされています。

日本書紀など古文書に登場する神話の舞台となっている観光名所が多いことでもよく知られており、近年のパワースポットブームに乗って数多くの観光客が訪れるようになっています。

一方で島根県は「若者完全失業率」が全国ナンバーワンに低く、正規雇用者比率も全国6位と、非常に雇用環境のよい県でもあります。

また自治体に依存しない地縁団体数が非常に多いということも特徴で、国や県の政治に依存しない地域コミュニティによる環境づくりができているところが大きな特徴といえます。

経済面においては大規模な企業はそれほど多くなく、東証に上場している企業はわずか3社のみとなっています。

これは長崎県内の1社という数字に次ぐ全国第2位の少なさ(佐賀県と同立2位)です。

山陰合同銀行【8381】・島根銀行【7150】

「ごうぎん」「しまぎん」と呼ばれ親しまれている地銀が山陰合同銀行と島根銀行という県内トップ2の銀行です。

ただし会社規模はこちら二社ではかなり大きな違いがあり、山陰合同銀行は経常収益907億円資金量3兆7964億円と全国的にもかなりの規模の銀行であるのに対し、島根銀行は経常収益97億円資金量3541億円と約1/10くらいの規模ということになっています。

そのため展開する事業規模は山陰合同銀行の方がかなり手広く、「ごうぎん証券」など他の金融事業を行う子会社や、同時のカード発行など多くのサービスが提供されています。

一方の島根銀行も独自路線による運営が継続されており地元密着型の規模運営がなされているところです。

山陰合同銀行は全国の地銀と比較してもかなりの規模となっており、銀行としての格付け評価もかなり高いものとなっています。

銀行格付けにおいては上位に三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行といった都市銀行がランクしている中にあり、横浜銀行、静岡銀行、伊予銀行に次ぐ地銀上位としての存在感を示しています。