愛媛県の上場企業

今後大きく伸びるポテンシャルを感じさせる県

愛媛県は四国四県の北西に位置しており、世界初の3連吊橋である「来島海峡大橋」により瀬戸内海をまたいで本州と四国をつなぐ場所にもなっています。

四国と本州をつなぐ橋は他にもありますが、この来島海峡ができたことで日本最大急流であった来島海峡を簡単に渡ることができるようになり、交通の便は飛躍的に向上しました。

その影響は観光地としてだけでなくビジネス面にも現れており、それまでは観光産業をメインにしてきた愛媛県の中に新たな経済活動の活性化の種をまくことにもなりました。

もともと愛媛県は四国の中でも商売上手な県民性であるとされており、他の香川県や徳島県の人が堅実に貯蓄を選び、高知県民がぱっと使うということを好むのに対し愛媛県民はお金をどう増やすかということを考えることが多いといいます。

今のところそれほど全国的にインパクトのある企業は多くないのですが、特許出願数が全国第7位であり、語学教室にかける金額が全国第9位という数字があることから今後大化けするポテンシャルを十分に備えている場所といえます。

井関農機株式会社【6310】

愛媛県内の一部上場企業は全部で6社となっており、JASDAQ上場を合わせてもわずか12社にとどまります。

しかしその6社の中には大王製紙【3880】やフジ【8278】といった全国的に有名な企業が多く存在しています。

その中でも全国的に大きなシェアを獲得しているのが井関農機で、日本全国で行われている農家・農業に使用されている大型機器の多くを製造販売しています。

取り扱いをしている製品はトラクターやコンバイン、田植え機に乾燥機といった大型の専用機器が中心となっています。

ここ最近では農業の機械化や効率化が大きな課題とされていますが、井関農機では先端技術を使った農業機器についても開発を進めており、続々と新機能を持った機器が製造されています。

農業機器メーカーとしては国内には他にクボタやヤンマー農機といったところがありますが、井関農機は全国第2位というポジションを維持しており激しい競争を行っています。

今後は農業に携わる人の少人数化や法人化が大きな流れとなってきますので、これまで中小規模の農業経営者をターゲットにしてきた農業機器販売をどういった方向にシフトしていくかということが鍵になりそうです。