人によって態度を変えない
ビジネスにおいて、人から信頼を得ることは大切なことであり、必須事項となっています。
“仕事”とは、一人ではできないものだからです。
何をするにしても、そこには人との関わりがあります。人と関わっている以上、
信頼関係を築く必要があります。信頼のできない相手には、安心して仕事を任せられません。
信頼される人の条件として、“人によって態度を変えない”という点が挙げられます。
しかし、これは簡単にできることではありません。
人は、自分より強い立場の相手には従順で、弱い立場の相手には横暴であったり傲慢な態度を取ってしまう場合が多いからです。
これは生きていく上での本能だとも考えられますが、
信頼関係を結ぶ過程においては、逆効果になってしまいます。
ではどのようにすれば、“人によって態度を変えない”でいて、“人に信頼される存在”で居られるのでしょうか。
他人を比べない
人によって態度を変えてしまう人は、自分の中でその相手の価値を決めてしまっているということが言えます。
自分にとってメリットがあったりリスペクトしている人に対しては、好印象になるような態度を取り、
苦手だったり興味が無い人に対しては、その気持ちが多かれ少なかれ出てしまっているのではないでしょうか?
人間の感情表現とは素直なもので、本人の意識しないところで相手に伝わっているのです。
つまり、普段から自分の中で“他人を比べない”ことが大事になってきます。
人はそれぞれ役目を持って生まれてきます。
生まれた環境、性別、文化など、様々な理由で得意なものと不得意なものがあるのです。
それを一つ一つ比べて、『あの人はこれができない』『あの人のここが気にいらない』と自分の“ものさし”で他人を測ることで、
無意識に、その相手によって態度を変えてしまっているのです。
一人一人に役割がある
誰一人欠けても、この世界は成立しません。
自分の目からは不得意なことが多いように見えるあの人をよく知ると、
すごく頑張っていたり、自分にはできない得意なことがあった…ということがあります。その人にはその人の役割があるのです。
ビジネスチャンスを生み出し、それを掴むには、人と人との繋がりがとても重要になってきます。
そんな時に、人によって態度を変えていたことでそのチャンスを逃してしまっては、
これほど勿体ないことはありません。
人によって態度を変えないこと、それはつまり、誰にでも真摯に接し、
ビジネスチャンスを掴むことではないでしょうか。