上場企業とはどういう会社のことか

上場企業の存在

一般投資家と呼ばれる人が増えてきたことで、上場企業の存在も私達にとって身近なものになってきました。
数十年前までは日本の証券取引と言えば、企業同士が持ち合うことがほとんどで一般のサラリーマンなどの勤め人にとってはあまり詳しい情報が公開されるようなことはありませんでした。
ところが証券取引に関する規制の緩和やネット証券などの台頭により、時間を選ぶことなく株式の売買を行うことができるようになってきました。それに呼応する形で上場企業の多くは、企業についての情報を広く公開するようになってきています。
現在日本国内では東京、大阪、名古屋の三大証券取引所を中心に、地方取引所や証券市場などで自由に株取引が行えるようになってきています。

株取引が自由化されたことにより、上場企業であるかどうかによってその企業の知名度は大きく変わるようになりました。
上場企業になるには、証券取引所の提示する条件をクリアしなくてはならないため、きちんと組織として機能をしている安定的な会社であることが証明されるからです。
また、一度上場した企業であってもその後の財務状況やその他の状況の変化によって、基準を満たせなくなってしまうと上場廃止となってしまいます。
つまり、上場している時期が長期であるほど、その企業は安定的な収益をあげ信頼性のある運営をすることができているということになります。

東証一部上場企業

現在東証一部上場企業の業種をみると、最も数が多いのはサービス業や小売業です。
次いで、卸売業や機械業も数多くの企業が上場しています。
現在どんな企業が上場しているかを調べる方法としては、まず会社四季報をみるというやりかたが最も一般的です。四季報には、その企業の名前以外にも取引コードや直近の財務状況、さらには講評などもついているので、その企業がどんな状態にあるのかをつかむために最も適した資料であるといえます。
他にもインターネット上の株式情報サービスも無料のものがかなりたくさん提供されているので、ちょっとした調べ物をしたいときには便利です。

証券取引以外にも、これから新しく商取引をする場合にも、上場企業としての実績は大きく意味を持ってきます。
先ほど上場企業には小売り業やサービス業が多いと言いましたが、すなわち私達が日常的に生活をしていてよくきく企業の情報も、四季報などに掲載されているということにもなります。
いつも買い物などをする企業などについて、調べてみるとまたおもしろいことがわかるかもしれません。