隠れ優良企業を探すコツ

優良企業の探し方

就職や転職を考えるとき、どうしても社会的に知名度の高い企業が最初に目に入ってしまいます。
ですがそれほど会社の名前は世間的に知られていないとしても、非常に安定的な業績を継続して続けていたり、従業員の待遇条件が優れている企業も多くあります。
就職以外の場面でも、取引先として選ぶなら単純に知名度の高さばかりを気にするのではなく、業績や過去の開発・営業内容に着目をしてみてください。
それほど知名度のない企業の場合、中途採用として積極的に他社で培った技術などを持つ人材を採用するようにしていたり、資格や経験のある人に特別な高待遇を用意していたりするので侮ることはできません。
まずは隠れ優良企業の見つけ方を知っておき、そこから上場企業の中にその条件に当てはまるものを絞り込んでみましょう。

隠れ優良企業の条件としては「特定の分野で高いシェアを誇っている」「業績や株価が安定しており、着実に成長をしている」「特許や技術などで他の企業にはないものをもっている」といったことがあげられます。
上場企業の場合、過去の決算書類は公開義務があるので自社のホームページなどで簡単に調べることができます。
ホームページ以外にも、四季報など株価情報誌のバックナンバーを図書館などで探せば簡単に財務諸表を調べることができます。
財務諸表を正しくみていくためには、できれば簿記や会計の基本的な知識があった方が確実です。
最近は個人投資家向けにかなり積極的に情報公開をしている企業も多いので、うまく利用すればかなり多くの情報を集めることができます。

情報分析

過去の情報を調べるなら、一緒にその企業について書かれた記事がないかもみてみましょう。
過去に起きたその企業が関連するニュースには、その企業の内部事情をうかがい知ることもできるような重要な情報が隠されていたりします。
上場企業についての記事を書く記者さんの多くは継続して企業の状況を調査しているアナリストの仕事をしている人も多いので、読み込むことで勉強できる部分も多くあります。
中でも注目したいのが、その企業がメイン事業としている分野でどれくらいのシェアを維持しているかということです。
自動車部品や半導体メーカーなどでは、特定の製品を作るためにはどうしても欠かせない重要部品を加工していることがよくあります。
他社にはないような独自の技術やサービスを持っている企業は、社会的な景気動向にかかわらず安定的な業績を上げることができやすくなります。