東京都江東区の上場企業
東京臨海副都心を有する新興企業の多い都市
東京都江東区は東京湾に面する臨海副都心を持つここ近年急激に発展してきたエリアです。
都市のシンボルにもなっているのが有明にある「東京ビッグサイト」で、年間を通して国際的な大規模な展示会が開催されています。
東京ビッグサイトの近隣には数多くの特徴的なビルが建築されていることも大きな魅力で、アクセスをするときに利用するりんかい線やゆりかもめからはフジテレビの社屋やテレコムセンター、船の博物館といったさまざまな施設が見られます。
臨海副都心は観光名所であるとともに大規模な企業誘致の場所にもなっており、特に湾岸に会社を構えることにより開運に強みを発揮できる企業が多く移転してきています。
アスクル株式会社【2678】
アスクルはオフィス向け製品の通信販売大手企業です。
会社に勤務している事務職の方なら、一度はアスクルのカタログを開いて見たことがあるのではないかと思います。
アスクルの本社があるのは東京都江東区豊洲にある豊洲キュービッグガーデンで、東京メトロ有楽町線のすぐ隣に位置していることから、近くを電車で通りかかるとすぐに「ASKUL」という独特のロゴをつけた大きな建物を見かけることができます。
アスクルは全国に仙台市と大阪・梅田の三箇所の拠点を持っていますが、いずれも社屋とともに展示場を持っているというところが特徴です。
豊洲キュービッグガーデンの中にもアスクルで取り扱いをしている家具展示をしているスペースがあり、ショールームとして一般の人も出入りできるようになっています。
メインとなっているのは社名と同じ「ASKUL」という中小事業所向けのオフィス製品販売ですが、その他にも大企業向けの一括購入サービスの「SOLOEL ARENA」というものや、医療機関向けの材料仕入れサービスの「MEDeTOMO」といったあらゆる規模の企業に対応する通販サービスを展開しています。
マルハニチロ株式会社【1333】
水産・水産加工品で国内最大のシェアをほこるマルハニチロも江東区に本社を置く企業です。
本社の場所は江東区豊洲三丁目の豊洲フロントで東京メトロ有楽町線の豊洲駅を出てすぐ目の前に位置しています。
ここ近年では肉食を好む若者の生活スタイルの影響により海産物の売上は減少傾向にありますが、一方で健康志向から魚介類を好む女性などが増えていることや各企業が保存しやすい冷凍食品に力を入れるようになったことにより運営状況自体はそれほど落ち込みが見られているわけではありません。
中でもマルハニチロはグループ企業を11のユニットに分けることにより、研究開発や海外への進出など多面的な経営ができるようになっています。
マルハニチロ最大の強みは世界各国からの魚介類の仕入れルートを複数確保していることで、近年頻繁に聞く燃料費の高騰による価格の上昇や、200カイリ規制問題などを受けずに安定した材料を確保できています。