東証一部と東証二部の違い
東証とは
株式会社東京証券取引所のことで、日本最大の金融商品取引所です。
ここに登録することで、株式の売買や会社の証券取引を行うことができます。
また西には、大阪証券取引所があり大証と呼ばれます。
システムは、東証と同じですが、やはり規模で言うと東証が最大です、日本の株式会社の多くは、東証に登録することで知名度がグンと上がります。
一部と二部
東証には一部と二部があります。
直感的にも、一部に登録する方が企業のランクが上のようにも思いますが、実際にもそうで、一部や二部への登録時の基準が異なり、一部の方が高くなります。
上場する
東証一部、二部いずれにしても、登録するには条件が必要で、そこに登録されることを上場と言います。
会社の存続や、知名度、売上などを見る時に、一部上場か二部上場かそうでないかは判断材料となります。
基準と審査内容
東証には一部と二部とあると説明しましたが、その違いは、基準です。
一部の方が基準が高く、それをクリアすることで東証一部上場の権利が与えられ会社としての知名度がグンと上がります。
基準として判断する項目には、株主の数や市場に流通している株式の数、時価総額や会社が設立されてどのくらい経つか、純資産額、株式の種類などがあり、それぞれ基準に達しているかが審査されます。
また、上場審査の内容には、企業の継続性や収益性、企業経営の健全性、コーポレートガバナンスや内部管理体制の有効性などです。
これらをクリアすることで権利が得られます。
一部と二部の違い
基準や審査内容が一部と二部では違います。
大きいなところで3つです。
まず株主数。
二部の場合は、800人以上ですが、一部の場合は、2200人以上必要です。
次に流通株式数です。
二部は、流通株式数4000単位以上、流通株式時価総額10億円以上、流通株式数比率は上場株式の30%以上です。
一方の一部は、流通株式数2万単位以上、流通株式数比率は上場株式の35%以上です。
このように、3項目において一部上場するにはさらに条件が上がります。
一部上場の利点
東証一部に上場するには、二部よりさらに条件が上がるわけですが、しかしそれでも一部上場することのメリットがあります。
その1つが、資金調達が効率的にできることです。
株式が東証一部で取引できるわけなので、資金調達能力があがります。
次に、企業の知名度がグンと上がります。
新聞の株価欄に掲載されるますので、企業のステータスをこ誇ることができます。
世間の知名度も、東証一部に登録のある会社は大企業や売上の高い企業ばかりなので、そこと並ぶことから世間的な知名度も上がります。
そして、東証一部上場ということで、価値があがり同時に信用も得ることになります。