分かりやすい表示

消費者にとって、食品や商品を利用するにあたって必要なものは「分かりやすい表示」です。分かりやすく表示することで利便性や効果のアピール、消費者の不安を軽減することができます。

共用品に隠された工夫

分かりやすい表示がされている例として、「共用品」が挙げられます。共用品とは、身体的な特性や障害に関わりなく、より多くの人々が共に利用しやすい製品のことを指します。

パッケージの分かりやすさ、操作上での分かりやすさ、操作のやりやすさ、説明書などの分かりやすさの4つに重点を置いて製品の製作・開発を行っています。

私たちが何気なく手にとって利用している製品にも、“分かりやすさ”が取り入れられています。例えば、お菓子の袋にも「切り込み」が入っていますよね。これは、「ここを切って開けてください」という分かりやすい表示なのです。

他にも、視覚障害者のための点字やエンボス・切り欠きが、身近なところで活用されています。お年寄りのために字を大きくしたり、子供のために絵を用いて説明したりと、分かりやすさを追求した例は沢山あります。

このような五感を利用した分かりやすい表示が、身体的に障害のある方やお年寄り・子供を始めとした私たち全ての人の生活を支えているのです。

(参考URL:http://www.kyoyohin.org/01_towa/010100_wakari.php

消費者に一番密着しているものと言えば、食品です。

その新鮮さや美味しさはもちろんのこと、原産地や原材料、アレルギーの有無、栄養成分(カロリー含む)、添加物名の表示を義務づけられており、パッケージやラベルに表記されています。特に輸入品はBSE問題を始め、安全面で様々な問題が浮上しており、情報の公開と確実な表記が必要になっているのです。

やはり消費する側としては、安心・安全で利用しやすいものを使いたいというのが本音です。

消費者に分かりやすい工夫をすることで、商品を理解してもらいやすくなり、購入に繋がるのです。

分かりやすい工夫をするためには、POPを利用したり、陳列方法を変えてみることも一つの手です。

それだけで売上が伸びることもあるのですから、“分かりやすさ”の重要性が見えてきますね。

消費者と同じ目線に立つことが重要

情報を明らかにし、分かりやすい工夫をするということは、消費者と同じ目線で消費者の望むものを提供できるということです。それを見て消費者も提供者を信頼し、商品を買うのです。

「分かりやすい表示」は、消費者と提供者の信頼関係を繋ぐ大切な架け橋です。

提供する側は“より良いものの提供”を心掛け、消費する側は“便利さの裏にある提供者の努力”を忘れずに利用すれば、今後様々なシーンに幅広く対応できる表示や工夫が増えてくることと思います。