相手の名前を覚える

名前は命

全ての物事、現象には名前があり、名前があることでその存在を認証されます。名前を付けるということを「命名する」というように、名前とはそのものの命でもあるのです。つまり、その名前を覚えるということは、自分の中にあなたが認識されましたよというお知らせであって、名前を覚えてもらった人にとってはとても嬉しいことです。

 

信頼関係を築くための第一歩が名前を覚えることと言っても過言ではないくらい、人の名前を覚えるということは信頼関係に繋がっています。それは名前を覚えてもらえたという事実が、自己重要感となって、相手に親近感を持つからです。

自己重要感とは、自分のことを『価値がある存在』であると思いたいという欲求を意味します。職場においても、これが満たされない場所だとしたら、その場から離れていってしまいます。逆に満たされる場合には、仕事へのモチベーションや業務効率が上がったりするのです。

サイバーエージェントの藤田社長も、「名前を大切にすることは、本人を大切にすること」と言って、部下の名前を全員フルネームで覚えているそうです。

 

名前を覚えるだけで人の心が掴めるのなら簡単だと思う人はぜひやってみてください。意外と難しいと思います。その人に興味がなければできませんし、元々人の顔や名前を覚えることが苦手な人なら尚更です。

だからこそ名前を覚えてもらえた人は「名前を覚える努力をしてくれた人」として、覚えてくれた人を信頼し始めるのです。

 

さて、名前を覚えたら、さらに効果的に信頼関係を築くためのポイントをご紹介しましょう。

それは『会話の中で、相手の名前を適度に呼ぶ』ということです。

 

名前を呼んで効果的に

人は、自分の名前が呼ばれることで、自分の存在を認めてもらえたと感じます。そもそも、“人”というのは代わりのいない唯一無二の存在なのですが、わざわざそういった話をするわけではありません。ましてや、ビジネス社会の中で逐一認められ待ちをしていては、業績も上がりませんよね。

だからこそ、この『名前呼び』が効果的なのです。やりすぎは禁物ですが、会話の中で効果的に取り入れることによって親密度が増し、心の距離がぐっと縮まります。

 

このように、“名前”は相手の心を惹きつける重要な役割を担っています。

相手の名前を覚えることで、相手もこちらの名前を覚えてくれるようになります。

名前の覚え方は個人でやり方があると思いますので、自分にあった方法を見つけ出して、信頼関係を築いていってください。